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                                                                            私家版・硯がたり
                                                                             じ ゃ く ま く す ず り                             寂寞硯     Since 2004.09



             星空を映す神秘の石        忘れ去られた山里の硯石      紫雲ただよう幻想の石       豊穣を願う雨乞いの石       真田氏が愛でた古の石
寂寞石   普寛石   霞ヶ石   黄雲石   村雨石
          寂寞石           普寛石          霞ヶ石           黄雲石          村雨石
           ( 2005年3月- )         ( 2005年3月- )       ( 2005年3月- )         ( 2001年3月- )         ( 江戸後期 )





               じ ゃ く ま く
              寂寞硯のこと ....... 和硯ふたたび


        足掛け三十年有余が経ちました。きっかけは砥石探しです。
        『日本山海名産図会』(寛政十一年・1799年)に、「諺に砥は王城五里を離れず。
        帝都に髄ひて産すと云ふも空ごとにもあらずかし。・・・」とあるのを知り、
        京都の『鳴滝砥』張りの砥石を探そうと思い立ったのが最初でした。

        江戸時代、藩主は領内で採掘した石(”お止め石”として一般の採掘は禁止された)で硯を製し、
        世襲・相続のつど将軍家に献納することを習わしとした、と伝えられています。
        当地にも、かつて松代藩(真田家)が擁した名硯 『村雨』 がありました。
        枯渇して久しいその硯石は、青黒色の石中に黒色の斑が満遍なく入っており、
        まさにその名の通りの風情がありました。
        その村雨石と同じ地層より、新たに出土したこれらの硯石もまた雲・雨・星・霞・・・などの
        石紋を有する、たいへん景色の美しい石です。

        砥石探しの果てに見つけた硯石ですが、硯石は砥石にならず、砥石もまた硯石にならず、
        石にもそれぞれ天命があることを知りました。
        私は今、渓水に流れ出てきた石を拾い、天然形で作硯していますが、それらは水に揉まれて
        脆弱部が取れ、これ以上割れないという最良の状態になったものです。
        手彫りのため、作業は遅々として進みませんが、時々こちらを覗いて、和硯の魅力を楽しんで
        頂けたら幸いです。

         2005年・春


      石の独り言                                   お問い合わせ info @jakumaku.com



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